ASABEN代表の福島大晴です。
本日は、そもそもなぜ、朝の時間を有効活用するサービスを展開しようと考えたのか?
その経緯について、記載させて頂きます。
4年前のことです。
20歳の僕が、オーストリアに留学している時の経験が今回のサービスの原点になります。
街が静寂しきった中、朝の陽が登ることにあわせて活動することが元々好きだった僕は、
留学先のオーストラリアでも毎朝4時に起床し、活動していました。
この日も朝4時に起床し、顔を洗う。
トースターでパンを焼き、
nutella(オーストラリアで有名なチョコみたいなもの)を塗り、
キッチンに置いてあるリンゴを2つ、鞄に入れた。
そして、いつも通り、ホストファミリーを起こさないよう、
そろり、、、そろり、、、
と忍足で廊下を通り、
静かにドアを締め、大学近くのジムへ向かった。
ジムまでは、バスで約1時間。
バスの乗客は皆、顔見知り。ほとんどの人は清掃の仕事に向かうようだ。
ジムに近づくにつれ、朝の陽が徐々に登り、
それに合わせるように僕の身体も活動モードに入る。
ジムに着くと毎朝恒例の声が聞こえる。
「Good Morning!! How are you doing?」
屈託のない笑顔とともに、元気な挨拶がジムに響き渡る。
しかし、今日はいつもと違い、元気な挨拶に続けとばかりに、とても高い声の
「Good Morning」
が後ろから聞こえた。それも複数の声だ。
振り返ると、そこにいたのは小学生くらいの子どもたちだった。
時刻は、AM6:00。
「え?なんで??」
その疑問だけが頭の中を駆け巡る。
「え?なんで・・・??」
彼らがどこへ向かうのか、そもそもなぜこの時間にジムにいるのか。
訳がわからない。
気になってしょうがない僕は、こっそり後をつけた。
するとそこには、イメージ通り?の映画に出てくるかのような“海外”が広がっていた。
広いプール。プールサイドには、テラス席。
テラス席では、親御さんがコーヒーカップを片手に、スイミングをしている我が子を見て、
談笑している。
そう。子どもたちはAM6:00からジムでスイミングを習っていたのだ。
日本では考えられない光景に頭の中が混乱するとともに“ワクワク”した。
なぜなら、
日本の“非常識”がここオーストラリアでは“常識”であったからだ。
日本では、「習い事=放課後」。
なぜかこれが当たり前とされている。
と考えているうちに、また新たな疑問が沸いた。
それは、
「放課後は、何をして過ごしているのか?」
という疑問だ。
僕は、大学の授業が終わり、
近くの公園でサッカーをしている小学生くらいの子どもたちを見つけ、
「仲間に入れてほしい。」
と伝え、一緒にボールを蹴った。
公園といっても、そこにはサッカーのフルコートがある。
それも緑鮮やかな人工芝が綺麗に敷き詰められている。
僕と小学生の子ども3人。4人で贅沢に使った。
(サッカーはボールさえあれば、言葉を介さずとも仲良くなれる。
「サッカーやっててよかった」と心底思った瞬間だった)
2時間ほど一緒にサッカーをした後、
僕は朝のジムで疑問に感じたことを子どもたちに尋ねた。
「学校終わった後は、いつも何をしているの?」
「17時ごろには家に帰り、家族との時間を過ごすよ」
彼らは満面の笑みで答え、時計を確認し、走って帰っていった。
「17時。。」
日本では、その時間帯から習い事に行く子どもが大多数だ。
と思うと同時に、そもそも17時過ぎに帰宅して、
家に両親がいることにびっくりした。
日本では、
「あー。今日も残業コースか。。。」
と思っている社会人が大多数だと思う。
僕は、日々、バスに乗りながら眺めていたオーストラリアの街並みを思い出しながら
オーストラリアの人々の生活リズムを振り返った。
すぐさま脳裏に浮かんだのは、
AM 6:00- OPEN
という「カフェの看板」だ。
なぜ、こんな早くから営業しているのか?
理由は明白で、「利用する人」がいるから。「ニーズがある」からだ。
オーストラリアでは、
夜は家族との時間を大切にするため、
活動開始の時刻が早かったのだ。
きっと、“朝に活動する”ことの良さを体感した人々が、
それを子どもたちや周囲の人々に伝える。
“朝に活動する”ことの魅力を見聞きし、真似をする。
真似ることで“朝に活動する”ことの良さを体感した子どもたちが
大人になり、朝に活動する人が多いことから、
彼らが朝早くから利用できるカフェをオープンする。
そして、次は、自分の子どもたちに“朝に活動する”ことの良さを伝える。
子どもは両親の背中、地域の人々の生活を観察し、真似ながら過ごす。
そうして、“朝に活動する”ことが家庭に根付き、
地域に根付いているのだと思う。
とても良い文化。習慣である。
そして、何より“豊かさ”を感じた。
このような経験を通し、
人生を豊かにさせるカギは、“朝”にあると感じたことに加え、
「日本でも朝の時間を有効活用することで、人生が豊かになるサービス」
を展開したいと強く思いました。
僕が頻りに使う“豊かさ”。
凄く曖昧な言葉です。
辞書では一応、以下のように定義されています。
・満ち足りて不足のないさま。十分にあるさま。
・心や態度に余裕があって、落ち着いているさま。
が、どんな物差しで豊かさを測るのか?
こういう状況/状態/結果になったら“豊か”というものもありません。
曖昧且つ抽象的な言葉だからこそ、
敢えてこの“豊かさ”という言葉をサービス展開の目的におきました。
“豊かさ”とは、十人十色です。
皆さんは、どんな時に“豊かさ”を感じるでしょうか?
是非、皆さん、ご自身の豊かさを見つけ、
そこに割ける時間がASABENのサービスを通して増え、
より人生が“豊か”になることを願っております。
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